なかなか妊娠しない女性は「多嚢胞性卵巣症候群」の可能性があります。

長い名前ですが、卵巣にちょっとした問題が発生していることを言います。不妊や、月経異常などの症状があるので、当てはまるかも?と思った女性は、是非こちらをチェックしていってください。

多嚢胞性卵巣症候群とは?

生理のある女性のうち、6~8%に見られる症状で、卵巣の中に卵胞がたくさんできてしまい、排卵障害を起こしてしまう疾患です。Polycystic ovary syndromeと英語で表記されるので、「PCOS」と呼ばれることもあります。

一般的には、卵巣の中にある卵胞は2cmくらいになると破裂して、排卵という現象がおこります。しかし卵巣の中で卵胞がたくさんできてしまい、ある程度の大きさになると破裂をしないで排卵が起きない状態になります。そして卵巣には未熟な状態の卵が残ったままになるのです。

診断基準

多嚢胞性卵巣症候群は下記に全て当てはまる場合、診断がつきます。

月経異常

自然に生理がこない。月経周期が39日~3か月という稀発月経。無排卵月経といった異常がみられる事を、月経異常といいます。これらの症状がなければ、多嚢胞性卵巣症候群という診断はされないのが現状です。

多嚢胞性卵巣になっている

エコーを使って卵巣をチェックして、多嚢胞性卵巣があるかどうかを調べます。卵巣の中に卵胞がいくつもある、片方の卵巣に10個以上あるといった状態が見られます。

血中男性ホルモン、LH基礎値、FSH基礎値をチェック

血中男性ホルモンの数値が高いもしくは、LH基礎値が高いもしくは、FSH基礎値の異常がみられる場合。このどれかに異常があることが診断の基準になっています。

症状

月経異常

多くの場合は、生理がこない、不順、生理の様子がおかしいといった症状で、気が付きます。

生理の量が多い、少ないといった症状もありますので、おかしいと思ったら病院へいくようにしましょう。

毛が濃くなる

卵胞の中にテストステロンという男性ホルモンが、多く生成されるようになります。

そして血中の男性ホルモンが増えてしまうので、毛が濃くなってしまいます。特に、口周り、足などの毛が濃くなります。

肥満

多嚢胞性卵巣症候群の人は、肥満になるという症状があげられています。

欧米ではかなり多いと考えられていますが、日本人はそこまで肥満が多いというわけではありません。

不妊

排卵障害が起こるので、不妊になってしまうことがあります。無月経の人は、すぐに病院に行く事をお勧めします。

妊娠への影響は?

確かに排卵障害が起こっているので、不妊になりやすいとは言えます。しかし排卵が起こるように、治療をしていく事によって、妊娠をすることは可能です。

排卵が無かった時期が多い場合は、それだけ多くの卵子が体内に残っているということです。ですから、排卵さえうまくできるようになれば、妊娠の可能性は大いに期待できるものになります。

まずは排卵のチェックをしましょう

多嚢胞性卵巣症候群になっている場合には、排卵がどうなっているのかをチェックしてください。病院でしっかりと検査をして、自身の排卵の状態を把握しましょう。それができたら、妊娠への道を作っていくことができるでしょう。